三すくみ メモ

メモです 1つの記事にするまでもないことを書き連ねていきます。調査が進んだらちゃんとまとめます


三すくみの変化についての先行研究について
ちゃんと検索すると今までなぜかみつからなかった先行研究っぽいのが見つかっていくので(今までの調査とは???)(新規性とは???)リンクを貼っていきます

[8月1日〜日々更新] 蚰蜒と蛞蝓の話
古代中国の三竦み(さんすくみ)伝説と日本での変容 - NAVER まとめ 芯の部分がだいたいまとめてある
「三竦み(さんすくみ)」という言葉がありますが、「カエルはヘ... - Yahoo!知恵袋 ほぼ同じ仮説が提示されている

独自のルートで考えてたのであんま気にしなくていいやと思ってたんですけど、あとから冷静に見返してみるとやっていることの芯が丸被りで自分が気づいたみたいに声高に主張するのは流石にアレなので、三すくみの研究においては自分は追加調査をしてまとめただけという立場でやっていくのがよさそうな気がします。だからといって何かが変わるわけじゃないんですが。

日本ペンクラブ:電子文藝館
16世紀末に書かれたといわれている義残後覚にナメクジがヘビを食べる話があると書いてあるんですが、まだちゃんと義残後覚を読んでないのでそのような記述を確認できてません。



ハサミムシ
蠼螋って書くんですけど、生態が若干似ているせいか蚰蜒と混同しているような記述が中国の古い辞典に見受けられます。本草綱目中では蚰蜒と蠼螋が山蛩蟲という項目の中の小項目として載っています。山蛩蟲は今の中国ではオビヤスデを意味するようです。
蚰蜒は漢字で入耳って書くんですけどこの点で1つ面白案件があります。
英語でハサミムシはearwigっていうんですど、この語源として「眠っている人の耳に侵入してくる」というのがあるらしく、これって昔の中国で言うところの入耳と全く同じですよね。earwigの語源がここにあるっていう説には否定的な意見もあるので手放しで喜ぶことはできないんですけど、異なる場所において生き物の名前がその生態から名づけられていたら面白いし、ハサミムシが耳に入り込む性質があるとすると蚰蜒の意味や伝承にまた別の解釈が生じる可能性があります。英語の方の語源をもっと調べてみる、実際にハサミムシのいるところで寝転んで耳に入り込んでくるかどうかの実験を行う、などの追加調査をするべきな感じがします

蚰蜒
これは中露辞典なんですけど、ここには蚰蜒と蠼螋の別名としての関係が書かれています。ただソースが不明でどの段階で誰がごっちゃにしてしまったかがわからないので信憑性は不明です。


今のところ「蚰蜒」に関わってきそうな生き物は
ゲジゲジ
・ナメクジ
・ムカデ
・ジムカデ
・オビヤスデ
・ハサミムシ
ということでめっちゃごちゃごちゃしてますね。こまった&おもしろい


辞典
昔の中国の辞典はそれまでに存在していた書物を引用しているだけなことも多く、それらの引用関係をはっきりさせないと言葉の意味の変化がしっかりわからず、同じ1つの辞典から解釈が発生していても「2つの辞典で言ってるんだから正しそう」みたいにナンセンスな解釈をしてしまう恐れがあります。ということで辞典の引用関係を年表とグラフにまとめる必要性を感じています。 これもそのうちやりたいです

はじめてのカラスミづくり 

2018年の皆さん初めまして、皆さんの自己同一性は年明けを乗り越えることができましたか?僕はできました。


これは2017年に行った活動なのですが、ボラの卵巣(ボラコ)を手に入れる機会があったのでカラスミを作りました。動物性の物を干すのは初めての経験だったのでインターネットのさまざまなパワーに頼りながら作りました。インターネットにはいろいろなパワーが存在しているために適当に情報をかいつまみました。結果として上手くいったと思います。

この記事では今回のカラスミの作り方と実際の様子をまとめていきます。

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三すくみについて その2

こんにちは この記事は前回の「三すくみについて」の続きです。
nemontemi.hatenablog.com


前回のおさらい
「ヘビ・カエル・ナメクジ」による三すくみに疑問をもっていろいろ調べたらいろいろわかり、それっぽい仮説を立てました。

  • 中国での当初の三竦みは「ヘビ・カエル・ムカデ」でナメクジは本来入っていなかった
  • 「蚰蜒」という熟語はゲジゲジを意味しているはずなのに、日本の昔の漢和辞典ではナメクジとして説明していた
  • 三すくみは「ヘビ・カエル・ムカデ」→「ヘビ・カエル・ゲジ」→「ヘビ・カエル・ナメクジ」と変化したのではないか
  • 考えたことが正しいという確証は全然ない。

という感じでした。

前回の記事を読んでいない人は先にそちらを読んでからのほうがいいと思います。


前回の記事で大きく間違っているところあることが発覚しました。前回の記事では古来ムカデだっただろうものとして螂蛆と書いていましたが、正しくは蝍蛆です。蝍の字が違います。漢字のミスをきっかけに調べ始めたのに自分が漢字を間違えていました。すみませんでした。でもそういうのが人間らしいじゃん?反省しています。前回の記事の誤りは直し、螂蛆って蟷螂の螂じゃんっていう部分は消しておきました。

今回の記事では前回の記事を書いた時点からさらに考察と調査を進めた結果をそこはかとなく書きつくります。

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三すくみについて

こんばんは。皆さんはじゃんけんを知っていますか?読者の皆さんにじゃんけんの基本知識があることを前提に今回の記事の序文は書かれています。じゃんけんを知らない人はじゃんけんについて調べてからこの記事を読んだ方が楽しめると思いますが、そうでなくても読むことはできるように書いていくつもりです。
昨日wikipediaでじゃんけんについて調べたら、じゃんけんに酷似した「虫拳」と言われる遊びがかつては存在していたということが書いてありました。じゃんけんにおける石・ハサミ・紙がそれぞれヘビ・カエル・ナメクジに置き換えられたもので、ヘビはカエルに強く、カエルはナメクジに強く、ナメクジはヘビに強いという三竦みになっています。


出典:拳会角力図会 2巻 1809年出版(24コマ目) 国会図書館のデジタルコレクション
右から 蛇(へび)・蛙(かはず)・蚰蜒(なめくじり) と書いてある


なぜ古来からあったこの虫拳がなくなってしまったのだろうかと思いましたが、それぞれの手が象徴するものがあんまりぱっとしないし、そりゃ今のじゃんけんに駆逐されて消滅するでしょという気もします。

ところで、大人気漫画であるNARUTOにも登場したこの三竦みですが、これって割と謎じゃないですか?ヘビがカエルを食べるのは良し、カエルがナメクジを食べるのもまあ良し、ナメクジがヘビを食べるのは…ナメクジがヘビを食べる?!ナメクジがヘビの死肉を食べることはあるかもしれないけれど、ナメクジがヘビを捕食することはないのでは?ナメクジは肉食性ではないし、何よりサイズ感に無理がありすぎるだろ、なぜナメクジなんだ、場違いすぎる、そうやって三竦みを無理やり作って楽しいのか?といった感想を持つことと思います。今回はこの謎について仮説を立てて、できればその仮説を検証していくことでなんかいい感じの結論を得ていきたいと思っています。

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トリスタンダクーニャ 渡航について (2017/08/31)

こんにちは。久々のトリスタンダクーニャの話です。
最近はなぜだかトリスタンダクーニャ公式サイトの更新頻度が低く、またわざわざまとめるような記事もあまりありません。
そこで今回はトリスタンダクーニャ公式サイトから渡航について説明している部分を訳していきたいと思います。たぶん今までで一番有用(有用とは?)な記事になります。ただ英訳が正しいとは限らないので雰囲気を掴むぐらいの用途として使って、実際にトリスタンダクーニャへの旅行がしたい人はちゃんと自分でサイトをチェックしてください。

http://www.tristandc.com/images/drvolcanohike16sept148996.jpg

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